強くて鈍感な彼女?!
なんだろう…。
知ってる言葉じゃ表せない気持ちが、胸の底の方にちらっと見える気がする…。
けど、その気持ちが何なのかは今の梓には分かるはずもなかった。
「うん。そっかそっか♪今の梓にはその気持ちで十分すぎる!
風太気を長くして頑張れや〜♪」
由利はもう梓の気持ちもお見通しのようだ。
「えっ?それどーゆうこと??
風太さんは何を頑張るの?」
「風太を手伝ってあげたい?」
「うん!」
由利は、梓の屈託のないその笑顔を見てちょいとS心が騒いだ。
「風太の事をさん付けじゃなくて、呼び捨てで呼んでみなよ。」
「よ、呼び捨て?!」
「そう♪そしたら風太、嬉しすぎてメッチャ頑張るらしいよ?」
「うーん…。じゃあ、私も頑張ってみようかな…?」
「頑張ってねぇ♪
明日の朝ちゃんと風太ぁって呼ぶんだよ〜?」
「分かった!じゃあねー!バイバイ!」
「バイバイ!…ったく本当にあの子は人を疑う事を知らないんだから。クスッ♪
風太の驚く顔早く見たいわぁ♪」