強くて鈍感な彼女?!
由利はそう言うと、自分の席に帰って行った。
「…如月。」
私も席に着こうと歩き出した時、急に右腕を掴まれ名前を呼ばれた。
「風太さん?どうしたの?」
「あのさ、名前呼び捨てで呼ぶのってさっきのだけ?」
「うん?」
「…いっつも呼び捨てで呼んでよ。」
「えっ?!」
急にそんな事言われても、本当にあの1回だけだと思ってたので少し考えた。
名前を呼び捨てにって言われても、まだ呼び慣れてないから(?)結構緊張するんだよね…。
うーん…
しかし、風太が言った言葉でその悩みは吹き飛んだ。
「俺、如月が名前呼び捨てにしてくれたら頑張れるんだけどなぁ。」
「分かった!!」