強くて鈍感な彼女?!
「あのな。由来のお母さんはお前だけに言ったんじゃないんだ。
友達としてこれからもよろしくなって意味で言ったんだぞ?」
颯斗は、きょとんと不思議そうな顔をして俺を見た。
「へ?そんな事分かってるさ。」
今度は俺がきょとんとする。
「え…じゃあ何で元気に…?」
「部屋で由利ちゃんが俺を良い奴だと思ってない事は分かった。
けど、お母さんの言葉で俺は諦める必要は全然無いんだって分かったから。」
…。
なんか理由は一方的みたいだが、颯斗なりに真剣なんだろう。
「颯斗が真剣になるなんて珍しいな。」
「何言ってんだよ。
俺は由利ちゃんになら一途になれるぞ!」
「あぁ。まぁお前なりに頑張れや。できればフォローもするし。」
「アハハッ!頼むわ。
そういえば、お前と梓ちゃんって昨日帰りどうだったの?」