強くて鈍感な彼女?!


「同じ事?」




…………………
……………
………












私は由利の家を出た。



「おじゃましました。」



「梓ちゃんバイバイ!また来てちょうだいね!」



「はい。」




歩きながら、由利からさっき聞かされた過去を思い出す。




由利は中学入学早々、中学3年生の新島秋羅(ニイジマ アキラ)先輩に告白された。



新島先輩は、1年生の間でもカッコイイと噂されていたが由利はそういう話には興味が無かったらしく恋愛感情など全く無かった。



だから由利は、はっきり断ったのだが先輩はそれからも何かと由利に付きまとっていた。



由利もこんな事は初めての事で始めは戸惑っていたが、何回も素直に好きだと言ってくれる先輩に心を動かされていた。


< 49 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop