強くて鈍感な彼女?!


『〜♪〜下校時間が近付いています。校内に残っている生徒はすぐに帰り支度を始めてください。〜♪〜』






あぁ。
もうそんな時間か…。



頭がボーッとするし、動きたくない。


でも、こんな姿を誰かに見られるのはもっと嫌だ……。







私は、重い腰を無理矢理起き上がらせ鞄を持つ。



教室を出て、ふと廊下に掛けてある鏡を見ると痛々しく腫れ上がった目元が薄暗い今でもよく分かる。



「あぁ〜…こんなんじゃ誰にも顔合わせらんないよ…。」



私はもうしばらくトイレに身を隠してから人気の少なくなった道を1人で歩いて帰った。



家に帰ってからもご飯を食べず、涙も声も枯れる程に泣き続けた。


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