強くて鈍感な彼女?!
悩んでるって事は、つまり……
『モテてほしくない』
ってことか?
「由利。」
「何よ?」
「これって俺告っていいのかな。」
「いやいや。それはまだ早いわぁ。気付かない。」
「でも…あれって俺にモテてほしくないって事だろ?イコール俺に気があるってことじゃ…」
「そのイコールがまだ梓にはできないの。
でも、梓がここまで気持ちが変化した事がすごいと思う!」
由利にしては珍しく本当に関心している様で俺は、嬉しくなった。
「…まぁ後少しくらい待ってやるかな。」
「その後少しが、何ヶ月なんだろーね?」
ムスッ
分かってるよそんなこと!
分かってなかったら、こんなに辛抱強く想ってるわけないだろ。