誰よりも愛してる


「このアドレスに家族の名前は入れてないんですか?」


「ああ…うん。

そこまで家族に縛られてるわけじゃないよ?」


少しだけ安心を覚えた自分に後ろめたさを感じながら、アドレスが書かれた紙を丁寧に折ってお財布にしまった。


「メールとか、してもいいんですか?」


「大歓迎だよ。」


優しく笑う彼。


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