誰よりも愛してる


こんなに近くで彼の声を聞くのは初めてで、携帯をあててる耳が熱くなる。


「ど、どうしたんですか?!

電話なんて初めてだし。

それに、もう夕方ですよ?」


買い物カートを押しながら野菜なんて全然、目に入らない。


『今日は残業。

さっき、休憩室の窓から帰ってく辺見さんの姿が見えたから…

なんとなく電話した。』


< 147 / 392 >

この作品をシェア

pagetop