誰よりも愛してる


「帰る…時間ですか?」


「帰ったほうがいいでしょ?」


そう聞かれて、帰らないでとも帰ってとも言えずに、戸惑う私を見て彼が前髪をくしゃっと掻き分けた。


「1つだけ、聞いてもいいかな?」


小さく頷く私。


「俺って…自信過剰?」


今度は、ゆっくり首を横に振った。


< 172 / 392 >

この作品をシェア

pagetop