誰よりも愛してる


「会えたのは偶然だよね。

でも、偶然を作るために会いに来たんだ。

君があの日コンビニに来てくれて本当、奇跡だなって思ったんだ…。」


「なんで…?」


「あの日、朝から君と飯島の噂を聞いてね。

俺ってば、結婚してるし口なんて出せる立場じゃないのにな…。

君の口から『噂は誤解』だって聞きたくて。

居てもたってもいられなかった。」


私の頭を撫でた彼の指先が髪を撫でていく。


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