誰よりも愛してる


「…奈緒子って変わってるよね?」


「…なんで?」


「普通さ、好きな相手がいたら目で追わない?」


ギクリとした。


「べ、別に?」


私の態度は意識し過ぎて、不自然になっていたのかもしれない。


卵焼きが形を崩さずに喉を通っていく。


「く、…苦しい」


「えっ?!どうした?」


「卵…のどに詰まった。」


急いで水を押し込む。


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