誰よりも愛してる


「それは意地悪です。」


「…女の子って難しいな。」


苦笑いでぬるくなったココアを飲み干した彼は、「そろそろ帰るね」と


また私の頭をポンポンと撫でた。


「もう帰るんですか?」


「えっ?

だって…もうこんな時間だよ」そう言われて時計を見ると、深夜1時を指していた。


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