誰よりも愛してる


「手、胸より高く上げて。」


「…はい。」


言われた通り、思い切り手を上げる。


「今、サビオ取り替えてあげるから暫くそうしてなさい。」


「血の出過ぎで死なないかなぁ?」


青ざめる私に彼はクスっと笑う。


「ピーラーで削ったくらいじゃ死なないよ。」


「でも、この血の量は予想外です…。」


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