誰よりも愛してる
どれくらいぶりか、久しぶりにお昼過ぎまで熟睡していた時、インターホンの音で目が覚めた。
ピンポン。ピンポン。
「こんな真昼間から誰よ…」
どうせ新聞の勧誘か何かだろうと思いながら
寝癖でボサボサの髪も直さないでドアを開けると、そこには息をきらした矢口さんの姿があった。
「や、矢口さん?!
どうして…?」
息をきらしながら、私をマジマジと見つめた彼は、ホッと安心したかのように玄関先で座り込んだ。