誰よりも愛してる


「熱は無いみたいだね。」優しく笑った彼に胸がキュンとする。


「心配かけてごめんなさい。」


「俺が勝手に心配しただけだから。」そう言いながら、手に持っていたビニール袋を差し出した。


「なんですか?」


「いや、冷えピタとかアイスとか…」


「私に…?」


「うん…。」


照れ臭そうに笑う彼に、高鳴る鼓動が昨日の光景を私に思い出させていく。


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