誰よりも愛してる



彼の素肌の背中にキスをする。


私がつけた傷は、もうキレイに消えていた。


「また、印つけてもいいですか?」


「印…?

ああ…

別に、構わないよ?」


「奥さんに感づかれない?」


「奥さんに裸を見せる事はないからね」と言った彼の言葉が


さっきまで地獄に堕ちていた私の心を両手で救いあげてくれた。


< 312 / 392 >

この作品をシェア

pagetop