誰よりも愛してる
「夜の公園ってなんでこんなに淋しいんでしょうね…?」
特別な話題もなく、ぼんやりと呟いた私に矢口チーフは頷いた。
「…公園の雰囲気ってさ、人の心に反映してると思わない?」
「…難しい事をいいますね。」
「昼間の公園って、子供達で賑わってて楽しそうだけど、夜は正反対だ。
俺は楽しい事をしてる時の気持は昼間の公園に似ていて
一人ぽっちになった時の孤独感は、なんとなく夜の公園のイメージに似てる気がするんだ。」
そんな事を、少し悲しげな顔で言うから、いつもの彼のイメージと正反対で、こっちまで淋しい気持ちになる。