優しい喫茶店
「娘が出来た所でも想像したかい?」

とルイが小さな声でマルクをからかうとマルクは

「ちげぇよ」

と少し照れくさいように言った。
ルイはやっぱり優しい笑顔で今いる客を見ている。

「ルイは寂しがり屋だからちょくちょく来てやってくれ」

とマルクは言う

「自分が寂しくないようにの間違いじゃないか?」
「そんな事じゃねぇよ」

とやっぱり照れくさいように否定した。
アンナはクスクス笑っていた。

「ここに居たら毎日が楽しそう」

とちょっと寂しげな顔を見せた。
けどすぐになんでもないように笑顔になった。
マルクは少し複雑そうな顔をしたが

「毎日ここに来ればいいさ、どうせ常連しか来ないんだ」
「それは僕が言うべきことなんだけどなぁ。
でもお客さんならどんなに怖い人だろうと歓迎するのがこの店さ」

と優しい笑顔のルイ
アンナは2人の優しさに涙を流した。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

優しい喫茶店

総文字数/0

その他0ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop