少年少女リアル
第一章 罪の夕焼け


我に返った頃には、もう遅かった。


夕暮れに染まった窓。

崩れて散らばった本の山。

遠くで聞こえる運動部の声。



熱を帯びた体温。



半開きのドア。




どれもが生々しく、残酷に見えた。




今日、僕はクラスメイトを犯してしまった。





―少年少女リアル―

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