Taboo Apple ~side Ryota~
「ごめん。龍兄」
「いや。兄さんは?」
「リビング。でも助かった。りんご、戻ってきてからずっと無表情で。目元赤かったから泣けたんでしょ?」
「ああ。このところ眠れなかったのもあるだろうけど、泣き疲れたんだろ」
階段を降り、リビングに足を向けた。
「兄さん」
ソファーで肩を落とす兄の姿。秀司の母親が亡くなったときの姿に重なった
「龍太。悪い。早かったな」
「すぐキャンセルでたし。りんご寝かしてきた。泣き疲れたみたいだったか
ら」
「……俺がしっかりしなくちゃいけないのにな」
視線を伏せた兄さんは、ひどく寂しそうだった
「いや。兄さんは?」
「リビング。でも助かった。りんご、戻ってきてからずっと無表情で。目元赤かったから泣けたんでしょ?」
「ああ。このところ眠れなかったのもあるだろうけど、泣き疲れたんだろ」
階段を降り、リビングに足を向けた。
「兄さん」
ソファーで肩を落とす兄の姿。秀司の母親が亡くなったときの姿に重なった
「龍太。悪い。早かったな」
「すぐキャンセルでたし。りんご寝かしてきた。泣き疲れたみたいだったか
ら」
「……俺がしっかりしなくちゃいけないのにな」
視線を伏せた兄さんは、ひどく寂しそうだった