Taboo Apple ~side Ryota~
「向こうにも子どもがいるんだ。落ち着いたら紹介しようと思う」



「!?ガキが苦手なの知ってんだろ?」



子どもの扱いは正直どうしていいかわからない。



俺と3つしか変らないって事はせいぜい幼稚園児だろうと思っていた。



「うーん。ま、子どもだけど…もうすぐ10歳だし、年齢以上に大人びた子だから大丈夫」



「は?」




「だからよろしくね。また連絡するからちゃんとした格好で来いよ」





唖然としている俺を尻目に兄は伝票を取ると店の外へ行ってしまった。




グラスに残っていた酒を一気に飲み干す。




10歳ってことは18のときの子か…





秀司は、良いとしてよく親の再婚に同意したな。






大人びた子が……どんな瞳をしているのか?








ライターとしての好奇心そそられた。そう。最初はただそれだけだった。





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