一目惚れ
「決めてたんです、
先輩が美梨亜先輩に
気持ち伝えたら諦めるって」
泣きそうになるのを堪える
「んだよ、それ
もういいから」
もういいって…なに?
嫌や、
いかんとってよ、先輩…
「ばかあ……」
「うわ、ひどい顔」
「そんなこと言わんでくれる?藍那ちゃん?」
5限目は結局泣きはらしてさぼったうち
放課後、今日は陸部休みらしいし藍那ん家いる
「んで?
なにがあったの?」
「それがさ……」
昼休みんことを報告した
「あーらら」
ひどっ!
「拓磨先輩…クス」
「なっなにっ!?」
不適な笑みを浮かべた
こういう時はなにかわかったときなんだよね
「ん?
まあ本人に聞いたら?」