一目惚れ
「翠斗っ」
呼んだけど翠斗はもう他のやつらと話してた
「あ、先輩?」
「は?」
振り返ると藍那ちゃん
「なに?」
「翠斗先輩に言われました?」
「なにを」
「美雨のこと」
可哀想、のこと?
「たぶん」
「美雨は待ってるんですよ
そろそろ気付かないと
ほんとに離れていきます」
なんだよ、
離れてくって
「じゃあ、失礼します」
「あーいーなー!!」
藍那ちゃんを探してるっぽい
美雨の声
そっちに駆けていった