今日も地球の上では☆2
私が苦手な人。
加瀬純一郎、38才。
従業員10名の小さな測量会社の社長。
小さいとは言え、会社社長だと言うのに……普段は髪をオレンジ色に染めている。
改まった席には、さすがに髪を黒に戻すけど、以前染めている理由を訊いたら、『魔除けのおまじない』なんて冗談で返された。
私、望月風花、26才。
小さな会社なので、改まった配属などは無いけど、経理や社長のスケジュール管理を主にしているので、『秘書』的な役割で行動を共にする事が多い。
時には、一緒に現場出張にも出たりする位、仕事の幅はいろいろ。
普段は私もみんなと一緒で『純さん』と呼んでいる、この会社の社長。
私がこの人を苦手なのは、『女好きだから』とか、『私が恥ずかしがっているって、空気読んでよ』とか、そんな理由ではない。
面接の時、初めて私の顔を見た瞬間に言った言葉が、今でも胸に焼き付いているから……。
加瀬純一郎、38才。
従業員10名の小さな測量会社の社長。
小さいとは言え、会社社長だと言うのに……普段は髪をオレンジ色に染めている。
改まった席には、さすがに髪を黒に戻すけど、以前染めている理由を訊いたら、『魔除けのおまじない』なんて冗談で返された。
私、望月風花、26才。
小さな会社なので、改まった配属などは無いけど、経理や社長のスケジュール管理を主にしているので、『秘書』的な役割で行動を共にする事が多い。
時には、一緒に現場出張にも出たりする位、仕事の幅はいろいろ。
普段は私もみんなと一緒で『純さん』と呼んでいる、この会社の社長。
私がこの人を苦手なのは、『女好きだから』とか、『私が恥ずかしがっているって、空気読んでよ』とか、そんな理由ではない。
面接の時、初めて私の顔を見た瞬間に言った言葉が、今でも胸に焼き付いているから……。