今日も地球の上では☆2
「俺の両親、俺が5才の時に、離婚しているんだよ」



ドクン!



純さんの言葉に、心臓が止まるかと思った。

離婚……。

純さんの所は離婚して、お母さんが純さんを引き取ったんだ。



「原因はなんだと思う?」



離婚の理由なんて、その家庭によって様々なので、私は小さく首を傾げた。

すると。



「原因は、俺」



……えっ?



純さんは話している内容とは逆の、いつもと変わらない笑顔でそう言った。

『俺』って……どうして、そんな事、笑顔で言うの?



「俺がまだ小学生にもなってないガキなのに、父親から『気持ち悪い子供』とか『化け物』とか言われてたんだぜ、ひでぇーよな……まぁ、気持ちは分からなくもないけど」



ハッキリした理由は分からないけど……私は出会った瞬間の言葉を思い出していた。



【やっと会えた。……俺が君を救ってやるから、安心しろ】



ああ、そうか。

私は『気持ち悪い』と思わなかっただけで、普通は出会ってすぐに『やっと会えた』とか『俺が君を救ってやる』なんて言われたら、『何、この人』って思ってしまうよね?


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