今日も地球の上では☆2
「風花?」

呼ばれて、ハッとした。



いつの間にか、目をギュッと閉じて俯いていた事に気付いて、目を開けて顔を上げた瞬間。

ドキッ、とした。

左肩に当てていた私の右手に、純さんの左手が重なったから……。



温かい。

思わず重ねられた純さんの左手を見て、視線はそこからゆっくりと腕を伝って、純さんの顔に辿り着いた。



何もかも見透かすような瞳。



もう、無理かもしれない。

頭では『認めたくない』と考えていても、心の中ではとっくに『特別な人』になっているのかもしれない……私、純さんの事が……。



怖い。



『あの人』と同じ血を持つ私が……自分が、怖い。


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