今日も地球の上では☆2
「最初はお互いに、『ただの幼なじみ』として助け合っていたそうです。だから、実の父の所から出て最初に引っ越した所には、お父さんは一緒には住んでなくて、時々様子を見に訪ねてくる程度だったらしいです」



でも。



「実の父に居所がバレて、次に引っ越しをする時から、お父さんは一緒に住むようになりました……母が離婚できなかったので、いわゆる『内縁の関係』ってやつですね」



母と私を見守っているうちに、お父さんの気持ちが変化して、『何があってもこの2人を守っていこう』……そう思ってくれたんだって。



「その頃には私も3〜4才になっていて、だから、私の記憶の中では『お父さん』は1人だけなんです」



ああ、ダメだ。

感情を押し殺して、客観的に話そうとしていたけど、お父さんの話をしていたら、涙がジワッと自然に込み上げて来た。

最後まで泣かないで話したくて、唇を噛んで気持ちを落ち着かせようとした。



その時。



ポンポン

純さんに頭を優しく撫でられた。



それは私が子供の頃に、お父さんがよくしてくれた仕草。


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