今日も地球の上では☆2
「おまえ、お父さんに愛されていたんだなぁ」



純さん……。

その言葉に、もう涙が止まらなくなっていた。



私もお父さんの事が大好きだった。

だから、ずっと一緒に居たかった。



でも……居れなかった。



「実の両親が亡くなったのは、私が小学校2年生の時でした。その時、初めて『お父さん』が本当の父ではない事を知ったんです」



母が死んで、その知らせを聞いた祖父母が訪ねて来て、私は初めて祖父母に会った。

その時点では、私にとっての残された家族は『お父さん』だけだと思っていた。

初めて会った血の繋がった祖父母より、お父さんが家族だった。



でも。



「お父さんが私を育てる、と言ってくれたんですが、私もお父さんも祖父母に諭されました……

『まだ若くて1人でやり直せるんだから、戸籍上も関係の無い、血の繋がらない子供の為に、自分の人生を費やす事は無い。

娘が残した孫は、私達が責任を持って大事に育てるから、安心しなさい』って。

でも、そう言われても、お父さんは引き下がらなかったんです」


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