今日も地球の上では☆2
私の事を『戸籍や血の繋がりなんて関係無い。本当に娘だと思っているんです』……そう言ってくれた。

嬉しかった。

だから、自由になって欲しかった。



「お父さんには母のように、何かに縛られる人生を送って欲しくなかった……私が離れれば、もうお父さんの足かせは無くなる……そう思って、祖父母と暮らす事を決めたのは、私なんです」



とてもとても大切な人だった。

だから、新しい人生を歩んで、幸せになって欲しかった。



結果的に、お父さんはその後も結婚はせず、離れて暮らしていても『風花の父』であり続けてくれた。



私が10代の頃は、祖父母に『お互いの為だから』と言われ、会う事を禁じられていた。



だけど、私が二十歳になった時。

それまで独身を貫き、節目節目で私のお祝いをしてくれるお父さんの気持ちにとうとう祖父母も折れて、『もう何も言わないから、好きにしなさい』と言ってくれた。


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