今日も地球の上では☆2
「祖父母にそう言われたけど……今はどう接していいのか、分からないんです」



自然と心の中では『お父さん』って呼んでいたけど、今になってちゃんと『お父さん』と呼んでいいなら……小学生から二十歳になるまで、離れていた意味が無くなってしまう気がしたから。

今でも私は、お父さんには幸せになって欲しい。

奥さんをもらって、血の繋がった子供も出来て……幸せな家族を作って欲しい。

きっと、私さえ居なければ、お父さんはそう言う人生を歩めた筈だから。



クスッ

純さんが笑った気配がして見ると、優しい笑顔で私を見ていた。



「あのな」

「はい?」

「自分に関わる人達全員の前で、『いい子』にならなくてもいいんだぞ?」

「……えっ?」

言っている意味が分からず、首を傾げた。



「じいちゃんばあちゃんに、ちゃんと我侭言ってるか?」



あっ……純さんの言ってる意味、分かった。



「だって、私の事を引き取って育ててくれたのに、迷惑かけられない……」

「家族なんだろ? 何、遠慮してんだよ」



私の言葉を遮るように、純さんは言った。


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