今日も地球の上では☆2
「俺にも遠慮しないで、本音を言っていいんだぞ? もうすぐ、家族になるんだから」

純さんがさっきとは違う、真面目な口調でそう言った。



……あれっ?

恥ずかしくて、ちょっとパニックになっていたので、聞き流してしまうところだった。

今の純さんの言葉を、頭の中で繰り返す。



『俺にも遠慮しないで、本音を言っていいんだぞ? もうすぐ、家族になるんだから』



どうしよう。

今まで、純さんの言っている事は、大概理解してきたつもりだけど……。

とうとう純さんの言っている意味が、理解できなくなってしまった。



私は恐る恐る、顔を上げた。

目の前にはさっきの口調とは裏腹に、ニコニコ笑顔の純さん。



『もうすぐ、家族になるんだから』



誰と? 誰が?

少なくとも、私と純さんで無い事は、確か。

だって、普通『家族になる』って言うのは、どういう事?



一緒に住む?

養子縁組?

結婚?



どれも私と純さんの間で、そんな話が出た事は無い。


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