今日も地球の上では☆2
「えーーー? 嘘でしょ? だって、あの子がいつも話してくれる時の言い方って、あれは『恋人』よ、完全に! しかも、『紹介する』なんて言った女の子は、あなたが初めてなんだから……何も無いって事は無いでしょ?!」



うわっ、どうしよう?

今の言葉を聞いて、いろいろな気持ちが心の中を飛び交う。



私の気持ちを置き去りに、会社でもここでも、私はみんなに公認の『純さんの彼女』。

純さんがママさんに私の話をしていてくれたのは、嬉しい。

今までたくさんの女性とお付き合いをしたと思うのに、ママさんに初めて紹介する女の子が私……と言うのは、驚きと同時に戸惑った。



本当に、私……純さんに、何も言われていないのに……。

『好きだ』とか、『付き合ってくれ』とか、『結婚して下さい』とか……直接、何も言われていない。



分からない。

私は自分の血が怖くて、恋愛をしないようにしていた。

だから、どの時点からが『恋人同士』と言うのか、真面目に分からない。

直接言われなくても、回りが認めていたら『恋人』だと思ってもいいものなの?



ママさんは自分のこめかみを指でギューっと押しながら、目を瞑って考え込んでいた。


< 46 / 100 >

この作品をシェア

pagetop