今日も地球の上では☆2
「もう1度、訊くわね?」

ママさんがそう言ってから、ニッコリ笑った。

「純一郎の事、『上司』とか『人生の先輩』とか抜きにして……『男』として、好き?」



覚醒して間も無いけど……。

私は、コクンと頷いた。



すると、ママさんは手をヒラヒラと振った。



「ダメダメ! きちんと声に出して言ってみて? ねっ?」



ど、どうしよう。

気持ちが加速しそうで戸惑っていると。



「ふ~ん……好きじゃないんだぁ~。残念! じゃぁ、空気読めないバカ息子に『風花さんが嫌いなのに彼女扱いされて迷惑してるから止めなさい』って、きつく注意しておくから安心して」



えっ、嘘、ヤダっ!



「好きです! 嫌いだなんて……迷惑なんて、思ってません!」



純さんが離れて行くと思ったら、無意識にそう叫んでいた。



「ちゃんと自分の気持ち、言えるじゃない?」



……あっ。

ママさんの言葉で、ハッとした。



私、今、『好き』って言った……。


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