今日も地球の上では☆2
「でも、まだ話が途中で」

「1度、会社に戻らなくちゃいけなくなった」



えっ、そうなんだ?

さっきの電話で予定が変わったのかな?



「えー、あんただけ戻って、風花さんは置いて行きなさいよ~。もっとお話がしたいから」

ママさんが拗ねた口調で言った。



「だーめ! 俺だってもっと話がしたいんだよ、俺が先! また今度にしてくれ」

純一郎さんはそう言うと、私の肩をグイッと抱いて、部屋から出た。



「風花さん、今度は純一郎抜きで遊びに来なさいね」

背中越しに、ママさんの声がした。



「ありがとうございます! また、必ず来ます」

純一郎さんがグイグイ押すように歩くから、ゆっくり後ろは見れなかったけど、なんとか振り返りそう返事をした。


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