今日も地球の上では☆2
「おい、何してるんだ? 説明するから、早くこっち来い」



ドキン

いつまでも入口から動かない私に、純一郎さんがそう言った。



やっぱり、仕事だよね、うん。



「失礼します」

私は小声でそう言って、初めて家の中に入った。



「あの……」

純一郎さんの姿が無くて、キョロキョロしていると。



「あっ、こっちこっち」

奥の部屋から声がした。



「失礼します」



中は白と黒を基調とした書斎だった。



純一郎さんはパソコンの前でカバンの中から、資料を次々と出し、確認しては机の上に置いていく。



「風花は会社に戻らなくていいから、ここで今日依頼された見積書の入力をして、メールで会社の俺のアドレスへ送ってくれ」



えっ?

パソコンには、会社でいつも使っている見積書の入力画面が表示されていた。


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