今日も地球の上では☆2
『オレハ、オマエヲ、アイシテル』
耳から入った言葉が、すぐには理解出来なかった。
「じゃぁ、行って来るから……無断外泊なんてしたくなかったら、ちゃんと家に電話しとけよ?」
その言葉と共に、私の体は解放された。
ポンポン
頭の上に、温かい感触。
「行ってきます」
その言葉と共に、ドアが開いて……ゆっくりと閉まっていく。
全てがスローモーションに見えた。
今、この空間には自分1人になったのは、理解出来た。
でも、なんだろう?
1人の筈なのに、なんだか心がポカポカ温かい。
トクン トクン トクン……
規則正しいリズムで聞こえる鼓動を確かめるように、胸に手を当てた。
その手の上に、何かの雫がポツリポツリと落ちてきた。