今日も地球の上では☆2
その時。

純一郎さんの視線が、チラッと私の後ろを見た。

そして。



「はい、安心して任せて下さい。俺が風花を幸せにします」



何? お母さんと話しているの?

私は首を左右に振った。

でも、純一郎さんは私の方は見てくれないまま、言葉を続けた。



「風花さんとの結婚を認めて下さい……はい、ありがとうございます!」



お母さん、何を言ったの?

純一郎さんの視線が、私を捕らえた。

私はさっきと同じように、首を左右に振った。



「お母さんに『風花をよろしくお願いします』って託されたよ」



お母さん……なんで、そんな事、言ったの?



「でも、私」

「悪いけど、風花の気持ちも分かったし、お母さんからも認めてもらえたし……もう俺、遠慮しないからな」

「えっ?」



ふわっ



「うわっ!」

急に純一郎さんに抱き上げられて、体が空に浮いた。



えっ、えっ、えっ、何、何、何?



頭の中が真っ白になっている私をよそに、純一郎さんが私を抱き上げたまま移動した。

そして、ある部屋のドアを開けた。

そこは寝室。


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