今日も地球の上では☆2
「実の父親に『化け物』呼ばわりされて育った俺が、体に付いた傷だけでおまえの事を嫌いになる訳が無いだろうが……俺の長年の愛をなめんなよ」



そう言って、純一郎さんは力の抜けた私の手を取り、さっきのようにキスをした。



【やっと会えた。……俺が君を救ってやるから、安心しろ】

こんな時に、初めて会った時の言葉が、頭の中に蘇って来た。



「『長年』って、どの位? 初めて会った時も、『やっと会えた』って言ってた。……純一郎さんは、私と会うのが分かっていたの?」



私の言葉で純一郎さんが私の顔を、ジーっと見た。



ドキン ドキン ドキン



ねぇ、なんで無言なの?

ねぇ、なんでそんなに優しい顔で見つめるの?



純一郎さんの手が、私の頭を優しく撫でて、そのまま頬に触れた。



「その話は、今度ゆっくり教えてあげるから……今は何も考えないで、俺の事だけ感じてて」



その言葉の後、初めて純一郎さんの唇が私の唇に重なった。

温かい気持ちが流れ込む。



やっぱり、純一郎さんの事が、好き。



でも。

やっぱり……怖い。

これ以上、大切な人になったら……もし、離れてしまう時、気が狂ってしまうよ。


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