今日も地球の上では☆2
これは夢?

辺りに何も無い、真っ白な世界に私は居た。

ここは、何処?



「風花」



えっ?

懐かしい声に呼ばれて、振り返った。



「お母さん?」

確かにお母さんの声だと思ったのに、姿が見えない。



「風花……ずっと苦しい思いをさせて、ごめんね」



えっ?



「お母さん……だよね? 何処に居るの?」

私が見ている方から声はするけど、姿はやっぱり見えない。



「彼は今日1日、力を使い過ぎていて……今の体調では、声を届けるのが精一杯だったのね」

「……彼?」

「あなたの運命の人」



あっ!



「純一郎さん?」

「そうよ……彼が居なければ、あなたに真実を伝えるすべが無かった。あなたの心を救う事が出来なかった」

「お母さんが、私と純一郎さんを出会わせたの?」

「ううん、そうじゃないの。あなた達は生まれるずっとずっと前から魂の結び付きがあって、出会う事は必然だったのよ」



……えっ?

生まれる前から?


< 88 / 100 >

この作品をシェア

pagetop