今日も地球の上では☆2

柔らかな光を感じて、目が覚めた。



朝だ……。



お母さんと話が出来たんだ。

あれは夢じゃない。



そう思ったところで、ハッとした。



あっ! 私……。

急に恥ずかしくなった。



背中に感じる温もり。

後ろから私を抱き締めたまま、純一郎さんは穏やかな寝息をたてていた。



ずっと、こうしててくれたのかな?

そう思うと、恥ずかしくもあり、嬉しくもあった。



純一郎さんの顔が見たくて、腕の中でクルッと向きを変えた。



あっ、笑ってる。

純一郎さんの寝顔は、幸せそうに笑っていた。



『あなた達は生まれるずっとずっと前から魂の結び付きがあって、出会う事は必然だった』



お母さんの言葉を思い出した。



純一郎さんは、知っていたのかな?

知っていたんだよね、きっと。



私を救ってくれた人。

私の運命の人。



   ☆   ☆   ☆


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