今日も地球の上では☆2
「そう言えば、話してなかったな」
「えっ? 何を?」
「俺には、おまえが実の両親を失った時から感じていた心の悲鳴が届いていたんだ」
「……えっ?」
「『助けて』って呼ばれていた。それはいつも感じている亡くなった人の魂の叫びじゃなくて、生きた人間の心の叫びだと感じていた……でも、何処の誰なのかは分からず、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えたまま生きて来たんだ」
私が両親を亡くしてから就職するまで、14年間もあるのに……。
「ずっと心に引っ掛かっていた。世の中の全員の悲鳴が分かる訳じゃないのに、どうしてなのか……でも、面接に来た時の風花を見て、全ての謎が解けたよ」
「えっ? どうして?」
「会った瞬間、俺の目の前に昔の光景が一気にガーっと見えたんだ……俺達、前世でも恋人同士だったんだよ、しかも前世では悲しい別れをしていて、『生まれ変わったら幸せになろう』と約束していた」
お母さんが言ってた事を思い出した。
『出会う事は必然だったのよ』
そう言う事だったんだね。
「実は小さい時から、漠然とその魂の記憶はあって……いろんな人と関わりながら、ずっと探していた。まさか、助けを求めていた人と前世の恋人が同一人物だと思わず、2人を探していたんだ」
「ありがとう、純一郎さん」
「風花?」
「ありがとう……私の事、探してくれて……見付けてくれて」
ギュッ
私の言葉で、純一郎さんの腕に更に力がこもった。
「俺の風花……もう離さない」
ちょっと息苦しい位、強く抱き締められて、純一郎さんの『長年の愛』の意味をようやく理解できた。
ありがとう、純一郎さん。
幸せになろうね、2人で……。
☆ ☆ ☆
「えっ? 何を?」
「俺には、おまえが実の両親を失った時から感じていた心の悲鳴が届いていたんだ」
「……えっ?」
「『助けて』って呼ばれていた。それはいつも感じている亡くなった人の魂の叫びじゃなくて、生きた人間の心の叫びだと感じていた……でも、何処の誰なのかは分からず、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えたまま生きて来たんだ」
私が両親を亡くしてから就職するまで、14年間もあるのに……。
「ずっと心に引っ掛かっていた。世の中の全員の悲鳴が分かる訳じゃないのに、どうしてなのか……でも、面接に来た時の風花を見て、全ての謎が解けたよ」
「えっ? どうして?」
「会った瞬間、俺の目の前に昔の光景が一気にガーっと見えたんだ……俺達、前世でも恋人同士だったんだよ、しかも前世では悲しい別れをしていて、『生まれ変わったら幸せになろう』と約束していた」
お母さんが言ってた事を思い出した。
『出会う事は必然だったのよ』
そう言う事だったんだね。
「実は小さい時から、漠然とその魂の記憶はあって……いろんな人と関わりながら、ずっと探していた。まさか、助けを求めていた人と前世の恋人が同一人物だと思わず、2人を探していたんだ」
「ありがとう、純一郎さん」
「風花?」
「ありがとう……私の事、探してくれて……見付けてくれて」
ギュッ
私の言葉で、純一郎さんの腕に更に力がこもった。
「俺の風花……もう離さない」
ちょっと息苦しい位、強く抱き締められて、純一郎さんの『長年の愛』の意味をようやく理解できた。
ありがとう、純一郎さん。
幸せになろうね、2人で……。
☆ ☆ ☆