地獄からのメッセージ
しかし、彼は穏やかな顔と口調で、
『そんなに噛み付くなよ!それより俺と手を組まないか?
そうすれば使い切れないくらいの大金を手に入れることが出来るぞ。』
『ふざけるのもいい加減にして貰いたいな。誰がお前なんかと組むもんか!』
『威勢だけは一人前だな。
しかし、何時までその空元気が持つかな?』
と言うか言わぬかの間に、行き成り横で聞いていたチンピラが、竹刀を俺の腹に叩き下ろしてきた。
-ウゥッ!-
と唸り声を上げて、口から胃液の飛沫が吹き出した。
手足を繋がれているから、どうにも仕様が無い。
兎に角、この手足を自由にしなければ!と思い、頭を巡らせた。
そして、暫らく痛みに耐えながらチャンスを待つ事にした。