地獄からのメッセージ
暫らくして彼等は出て行き、部屋の中で俺は
どうやってここから抜け出そうか?
と考えた末、彼等の仲間になった振りをして、隙が出来たら脱出と言う構想がまとまった。
俺は大声を張り上げ、奴等を呼んだ。
そして、
『解かった。ランビット総督が言う様に仲間になる。
俺も、復讐ばかりの人生で終わらせたくないし、何と言っても大金は欲しい。
そう伝えてくれ!』
と言うと、やって来たチンピラ達は口々に
『ケッ!都合のいい野郎だぜ。
しかし、あの人に付いていたらいい思いが出来るのは確かだな!
解かった!
伝えといてやる。
しかし、まだアンタを信用したわけじゃないぜ!
兎に角、暫らくそのまま待ってな。』
と言い出て行った。
それから1時間後、ランビット総督が遣って来た。
『ドウシタ?急に気が変わった訳を聞かせてもらおうか?
俺様を欺いて生きていた奴は居ないぜ!
お前も長生きしたけりゃ素直に言う事を聞くんだな!』
『さっきの奴にも言ったが、復讐ばかりの人生で終わらせたくないし、何と言っても大金は欲しいんだ。
その金を持って、西海岸の方で、のんびりと過ごす事に決めたんだ。』
『それが本当なら、今までお前が仕掛けて来たのは無駄になってしまうんだぞ!
それじゃ,大事な友人を無くしたお前の気持ちはお金で癒されると言うのか?
調子の良い事ばっかり言って、俺様の寝首をかくつもりだろう!
仲間に成ると言う事が本当なら、日垣グループの本社に荷物を送りつけてきたフロッピーとCD-Rの控え、それに写真のネガを渡してもらおうか!
どうせ、コピーは取ってあるんだろう。』
そう言ってSIGのP226を俺の股間に押し付けてきた。