地獄からのメッセージ
其処は、一度ランビットと共に訪れたことがあるが、警備が手薄で、簡単に入り込む事が出きるであろう。
序でに催涙弾を頂ければ言う事無しである。
その次に、ホテルに火災が起きたと誤報さす為の発煙筒を用意しなければいけない。
それを、幾つかの空室の煙探知機付近に時間をセットしたタイマー式の発煙筒を仕掛け、火事だと騒いで居る時がチャンスである。
出来るだけ上の方の階が良い。
それらが、数分置きに煙を発し、従業員等がてんてこ舞いしている最中、悠々とお金を頂くわけだ。
ピアット一族が築き上げた財力の一部を頂き、躍起になって犯人を探している間に、俺様は彼等のアジトへ向かい、ボスのピアットをさらってランビットの後ろに居る奴を喋らせれば良い訳だ。
出来るだけ週末が良いだろう。その方が大金が集まっている。
俺も、今回は武器にお金を使いすぎて、残り少なくなってきた所だから。
部屋に戻り、5000ドルを徐にかばんに放り込み、Tシャツとメンパンに着替えベッドに転がった。
暫くしてから、クローゼットの扉を開け、その中の天井のベニア板を押し上げた。
其処には、バッグに入った拳銃や自動小銃、手榴弾などが弾薬と共に入っている。
バンコクで購入した物である。
その中からサイレンサーとS&Wの38口径リヴォルヴァーを取り出し、手入れを始めた。
馴れた手つきで分解して、カーボンカスを綺麗に取り除き組み立て直した。
それにサイレンサーを取り付け、弾薬を補填した。
セフティーロックを掛けてからホルスターに差込み、ベッドの下に仕舞う。