失われた物語 −時の鍵− 《前編》【小説】

僕の贖罪




僕はそれ以来少し静かな気持ちで

兄のことを想うようになった

兄は今心と身体を投げ打って

独り運命の道を歩んでいる

兄の罪…そして僕の罪

償う…僕も独り

戻れない運命の道を行くしかない



でも、どうやって…?

僕は僕の重荷の代価を

どのように支払えばいいのだろうか






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