桜空2
「空、ちょっと話があるの。いいかしら?」
「話……?あぁ、いいよ」
空はちょっと驚いたみたいだったけど私はかわまずに空を裏庭に連れていった。
――裏庭。
「――桜、ところで話って何?」
空は無表情の私を心配そうに見た。
「…空……単刀直入に言わせてもらうわね」
「あぁ。」
空は真剣な表情になった私を見て自分も表情を引き締めた。
「…城下町で……女と歩いてたって…本当?」
私の突然の問い掛けに驚いた様子の空。
ちょっと間を空けると、話し始めた。
「……確かに…歩いてたのは本当だよ。」
その言葉に胸がズキッと痛んだ。本当……だったんだ…
「でも桜が思ってる様なことはないからな?」
「えっ」
私は顔を上げた。