桜空2
空はきっと私を守ってくれる。
空は簡単に他の女に心を許したりしないと思うし。
キスを終えると見つめ合い、微笑み合った。
「桜、俺から離れんなよ?離れていったら許さねぇからな」
「当たり前じゃない!!空こそ私から離れないでね?」
「おう、当たり前だ」
空は力強く言ってくれた。
あたしは笑顔で空に抱き着いた。
――その後、空は楓の間に戻り、私は部屋に戻った。
「――失礼致します。姫様、いらっしゃいますか?」
部屋の外から慎の声が聞こえた。
「――はい、いるわよ。何?」
「姫様にお手紙が届いております」
手紙……?
誰かしら…
「分かったわ。入っていいわよ」
「はっ。失礼致します」
慎が戸をスッと開けて中に入る。