桜空2
女の修羅場
――あの手紙が来てから数日が経った。
特に変わった様子はなく、平凡に日々は過ぎている。
佳代さんにも…
分かってもらえたんだろうか。
私の空に対する気持ちを。
私が送った手紙も読んでもらえたかしら…
「桜?どうしたのよ、なんだかボーッとしてるわよ?」
「えっ?あ、ごめんなさい」
今は城に海が遊びに来ている。
海にそう言われて、ハッとした私。
いけない、私ったら…
最近やたらとボーッとすることが多くなってきたわね…。
「大丈夫?仕事で疲れてるんじゃない?たまには休みなさいよ?」
海は私の肩を軽く叩く。
海になら…
話しても大丈夫かしら。
海は信用できるし…
話してみようかしら。
私は佳代さんのことを海に話してみることにした。