桜空2
迫る真実
「そういや殿様って今どうしていらっしゃるんだ?」
――あの後事を終えた私達。
空は着物を着ながらふいに質問をぶつけてきた。
「忙しくて部屋に隠りきりみたいなの。明日辺り終わるみたいよ」
「そっか。殿様もお忙しいな」
「最近また仕事が増えたみたいだからね…私も出来る限りは手伝いたいと思ってるのよ。将来のために」
「桜も将来は江戸の将軍様だもんな〜」
「えぇ…この国をどう動かしていくのかも重要だから…大変だとは思うけど空もいてくれるしね!!私の旦那様として」
「あぁ。旦那としてお前を支えていくよ。」
将来、将軍になっても全然不安じゃない。
空がいてくれるから。
私は1人じゃないから頑張れる。
ありがとう空……
私達は着替えを済ませ、それぞれの場所に向かった。
空は稽古。
私は笛の稽古。
あ〜笛苦手なんだよね…
気が重いや……