桜空2

「いや〜しかし大変しっかりされていますなぁ姫様は!!」



「恐れ入ります」



「次の将軍様が桜姫様なら安心ですな!!この江戸も」



「ありがとうございます。これからもこの江戸の為、国の為に力を尽くしますので皆様、私や父の補佐をよろしくお願い致します」



「はっ!!」



私は緊張しながらもなんとか話すことが出来た。



よかった……



なんとか乗り切れるかな…



しばらくして酒も入り、賑やかになっていった。



私は父の隣でお茶を飲んでいた。


すると1人の大名が私の前に来た


「姫様は大変美しゅうございますなぁ……」



顔が赤い。
酔っているようだ。



「ありがとうございます」



私は素っ気なく答えた。



すると大名は異様なことを口にした。



「本当に母上の菫(すみれ)様に似てらっしゃいますなぁ!!」



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